ひとそれぞれの祈りがあり、
それはとても固有的で不可侵なものである。
「物語」はそれらを超えて人の心に届く、最高のメディア。
ニュース原稿や記事を書く際に原則がある。5W1Hだ。
つまりWHEN(いつ)、WHERE(どこで)、WHO(だれが)、WHY(なぜ)、WHAT(何を)、HOW(どのように)の6つの要素である。事実を伝えるために必要な要素と言われるが、必ずしも6つが揃わない場合もある。日常生活や仕事でも、連絡、報告、相談、会議などでこれらが必要と言われる。
では、祈りに5W1Hは必要なのだろうか?
私(WHO)は毎朝(WHEN)自宅の仏壇に(WHERE)お線香をあげて手を合わせて(HOW)祈る(WHAT)だが、なぜ(WHY)?亡くなった両親を愛していたから?当然の務めだから?明確な答えが見つからない。
多分、祈ることは、事実ではなく真実だから。そして、真実はそれぞれの心にあるものだから。心に5W1Hなど意味はない。
出典:「新しい祈りのかたち」(発行 アルテマイスター)